Google Antigravityでバイブコーディングしてみた

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G-gen の三浦です。当記事では Google Antigravity を使用し、バイブコーディングで目標管理アプリを開発する手順と、Browser Agent によるデバッグの流れを紹介します。

概要

Google Antigravity とは

Google Antigravity は、AI を使用して開発作業ができる IDE(統合開発環境)です。Google Antigravity を使うことで、自然言語でやりたいことを伝えて AI がコードの生成や修正を進める開発スタイルである バイブコーディング(vibe coding)を実現できます。

自然言語を使ってチャットで Google Antigravity に作業を依頼すると、AI エージェントがエディタ、ターミナル、ブラウザを使って、実装や修正を段階的に実行します。

Google Antigravity の主な特徴は以下のとおりです。

特徴 説明
AI-powered IDE エディタ内で AI と対話しながら、作成・修正・調査を一連の流れで実行
Asynchronous Agents 複数の作業を同時に依頼でき、複数タスクを並行して実行可
Agent Manager エージェントとの会話、進捗、成果物を1つの画面でまとめて管理
Multi-window 編集、管理、ブラウザ確認を分けて表示して効率的に並行作業
Browser Agent エージェントがブラウザを操作し、画面確認や情報収集を行う

リリースステージ

Google Antigravity は、2026年2月現在、パブリックプレビューです。当記事で解説する内容は一般提供(GA)の際に変更される可能性があることをあらかじめご了承ください。プレビュー版のサービスや機能を使うに当たっての注意点は、以下の記事も参考にしてください。

blog.g-gen.co.jp

使用可能なモデル

Google Antigravity で使用するバックエンドの AI モデルとしては、Google が提供する Gemini シリーズに加えて、Anthropic の Claude など他社モデルも使用可能です。

2026年2月現在、Google Antigravity では以下の生成 AI モデルを選択できます。

提供元 モデル
Google Gemini 3 Pro(high)
Google Gemini 3 Pro(low)
Google Gemini 3 Flash
Anthropic Claude Sonnet 4.5
Anthropic Claude Sonnet 4.5(thinking)
Anthropic Claude Opus 4.5(thinking)
OpenAI GPT-OSS

データの保護

Google Antigravity は Google 製品であり、以下のような規約が適用されます。

Google Antigravity 自体は無償で利用できますが、その場合、Google Antigravity Additional Terms of Service に記載のとおり、ユーザーデータやメタデータ、AI とのやりとりなどが記録され、保存されます。また、それらの情報はサービス改善に使用される可能性があります。ただし、Google Workspace AI Ultra for Business サブスクリプションを使用して認証する場合は、「当社はお客様のプロンプト、コンテンツ、またはモデル応答を収集しません。」とされています。

上記のような記載があるものの、Google Antigravity の企業による利用に際して、データがモデルのトレーニングに使用されないためにはどうすればよいか、という公式のガイダンスは、2026年2月現在、Google から発表されていません。

2026年2月現在、Google Antigravity のリリースステージがパブリックプレビュー段階であることからも、企業が当サービスを使うにあたりどのようにすべきかは明確になっていません。なお公式料金ページには、Organization plan が近日中に発表されることが示唆されており、このプランは Google Cloud と連携することでデータの保護を提供するような内容となることが想定されます。

検証手順

検証手順は以下のとおりです。インストールとアプリ開発に加え、意図的にエラーが発生する状況を作り、Browser Agent で原因特定から修正までできるか確認します。

項番 内容 説明
1 インストールと初期設定 インストール後、初回起動〜サインインまでを実施し、エージェントの実行ポリシー(コマンド実行や変更適用のレビュー要否など)を設定します。
2 日本語化とルール設定 画面表示を日本語化し、「回答・計画は日本語で実施する」などのルールを設定します。
3 自然言語によるアプリ作成 チャットに要望を入力し、計画の提示 → レビュー → 実装 → 起動確認までを行います。
4 Browser Agent によるデバッグ検証 わざと不具合を入れ、Browser Agent(ブラウザ操作)でエラー画面を確認し、原因特定〜修正までできるかを確認します。

本検証時の端末と Antigravity のバージョンは以下のとおりです。

  • OS : Windows 11 Pro
  • 実行環境 : WSL2(Ubuntu)
  • Antigravity : 1.13.3

検証

インストール

公式サイトから、利用する OS に合わせたインストーラーをダウンロードして実行します。対応 OS と要件の詳細は公式ドキュメントをご確認ください。

対応 OS
macOS
Windows
Linux

使用許諾契約書を確認して問題がない場合は「同意する」を選択し、「次へ」を選択します。

使用許諾契約書の同意

インストール先を指定し、「次へ」を選択します。

インストール先の指定

ショートカットの作成場所を指定し、「次へ」を選択します。

ショートカットの指定

その他で必要な項目があれば選択し、「次へ」を選択します。

追加タスクの選択

内容を確認し、「インストール」を選択します。

インストールの選択

インストールが完了したので、「完了」を選択します。

完了を選択

初期設定

Antigravity を起動し、「Next」を選択します。

起動と Next の選択

Visual Studio Code(以下、VS Code)を使用している場合、設定をインポートできます。不要な場合は「Start fresh」を選択します。

VS Code 設定をインポートするかの選択

次に IDE のテーマ(配色などの見た目)を選択し、「Next」を選択します。

テーマの選択

Antigravity のエージェントをどのように動かすかを選択します。選択したモードに応じて、エージェントの動きが変わります。本検証では Review-driven development を選択します。

エージェントの設定

利用モード(左側)の違い

モード 特徴
Secure Mode すべての操作を都度確認してから実行します。加えて、より厳格な保護設定が適用されます(詳細は公式ドキュメント参照)。
Review-driven development(推奨) 要所で人間の確認を挟みながら作業を実行します。
Agent-driven development エージェントが自律的に反復して作業を実行します(確認なしで進む場合があります)。
Custom configuration 実行ポリシー(例 : コマンド実行やレビュー要否)を細かく設定できます。

実行ポリシー(右側)の項目

項目 制御項目 選択肢 影響
Terminal execution policy ターミナル(コマンド)実行の扱い Always Proceed / Request Review コマンド自動実行するか都度確認するかを制御します。
Review policy 変更の適用・進行時の人間の確認の要否 Always Proceed / Agent Decides / Request Review 変更を即適用するか都度確認するか状況に応じて自動判断するかを制御します。
JavaScript execution policy ブラウザ等での JS 実行 Always Proceed / Request Review / Disabled JavaScript を自動実行するか都度確認するか無効化するか(Disabled)を制御します。

エディタの初期設定を行い、「Next」を選択します。

  • Keybindings(キー割り当て):通常は Normal を選択します。Vim 操作に慣れている場合は Vim を選択します。
  • Extensions(拡張機能):Python や Go などの言語拡張機能をインストールするかを選択します。

エディタの設定

「Sign in with Google」を選択し、Google アカウントで認証を実施します。

Google 認証の実施

認証が完了すると、以下画面に切り替わります。注意事項の確認と必要に応じてチェックボックスを有効化します。チェックボックスを有効化した場合、利用状況データの送信を許可することを指します。

利用規約の確認

初期設定は以上です。これらの設定は後から変更できます。

エディタの表示

日本語化とルール設定

左サイドバーの「Extensions」を選択し、日本語 と入力して表示された Japanese Language Pack for Visual Studio Code の「Install」を選択します。

画面の日本語化

左下にポップアップが表示されるので、「Change Language and Restart」を選択します。

Antigravity の再起動

日本語表記になっていることを確認し、右上の三点リーダーから「Customizations」を選択します。

Customizations を選択

Rules タブで「Global」を選択し、以下を入力して保存します。Global ルールは全体の共通仕様です。

回答及び計画などの各種ドキュメントはすべて日本語にすること

Rules の設定

自然言語による開発

右上の「Open Agent Manager」を選択します。

Open Agent Manager を選択

「Open Workspace」 > 「Open New Workspace」 を選択し、作業用フォルダ(Workspace)を開きます。

Open Workspace を選択

作業用のフォルダを選択します。

フォルダの選択

「Next」を選択します。

Next を選択

会話画面が表示されます。モデル(Gemini 3 など)の選択に加え、会話モードとして以下 2 つを選択できます。

モード 説明
Planning 実行前に計画(手順)を提示してから進めるモードです。調査や設計、複雑な作業を慎重に進めたいケースに適しています。
Fast 計画より実行を優先して、直接タスクを進めるモードです。軽い修正や試行をすぐに動かして確認したいケースに適しています。

モードの選択
モデルの選択

本検証時は以下の設定で、以下プロンプトを入力し、Enter キーを押下します。

  • モード : Planning
  • モデル : Gemini 3 Pro(high)

社員の目標を管理するシステムを作りたい

プロンプトの入力

エージェントから実装計画の確認依頼が来たので、内容を確認します。

実装計画の確認1
実装計画の確認2
実装計画の確認3

計画が問題ない場合、「Review」を選択してコメントを入力し、「Submit」を選択します。

計画の承認

エージェントから、Next.js のプロジェクト作成コマンドの実行確認依頼が届きます。内容を確認して「Accept」を選択します。

エージェントによるコマンド実行の承認

エージェントから実装(ダッシュボードと社員一覧画面)の完了連絡が届いたら、コマンドを実行して確認します。

エージェントからの動作確認依頼
コマンドの実行

表示された URL にアクセスし、画面が表示されることを確認します。

アプリの表示確認1
アプリの表示確認2

Browser Agent によるデバッグ

コードを意図的に改修し、アクセス時にエラーが出るようにします。

エラーが出るように改修

エージェントに対し、エラー内容をブラウザで確認するよう指示します。エージェントから Browser Agent を使用したデバッグの実行許可を求められるため、「Setup」を選択します。

エージェントによる Browser Agent のセットアップ確認

ブラウザが起動し、Antigravity 用の拡張機能のインストールが求められるため、確認してインストールを実施します。

拡張機能のインストール1
拡張機能のインストール2
拡張機能のインストール3

インストールすると、Antigravity によりエラーページへのアクセスとデバッグ情報の収集が開始されます。

エージェントによるデバッグ情報の収集

エージェントから修正完了連絡が来たので、再度アクセスしてエラーが表示されずに画面が表示されていることを確認します。

エージェントからの修正完了連絡
アクセスの確認

三浦 健斗 (記事一覧)

クラウドソリューション部

2023年10月よりG-genにジョイン。元オンプレ中心のネットワークエンジニア。 ネットワーク・セキュリティ・唐揚げ・辛いものが好き。

Google Cloud Partner All Certification Holders 2025 / Google Cloud Partner Top Engineer 2026