Google Cloud(旧GCP)無料で使ってみた!クラウド初心者もかんたんに開設、始め方大解説(前編:説明編)

記事タイトルとURLをコピーする

こんにちは、G-genの荒井(@arapote)です。
みなさん、クラウドサーバーはご利用でしょうか?!

既に利用されている企業様も多いかと思いますが、全国的に見たらまだまだオンプレサーバーを運用しているお客様も多くいらっしゃると思います。
今回はそんなオンプレサーバーを運用している方でも、かんたんにクラウドサーバーをさわっていただけるよう、無料でGoogle Cloud(GCP)をご利用いただける方法をご紹介いたします。

本記事は、こんな方に見ていただけると良いかと思います。

  1. 社内システムをクラウド化させたいため、PoCをやってみたい
  2. Google Cloud のプロダクトで気になるものがあるので、少しだけ触ってみたい
  3. 検証環境として必要な時にサーバーを構築・削除したりする環境がほしい
  4. Google Cloud を実際に触りながら学習したい

だけど、お金をかけたくない!! ←重要

※本記事は2022年2月21日時点の情報となります。

そもそも Google Cloud って無料で使えるの?

さて、早速本題の「Google Cloud を無料で使えるか?」ですが、結論からお伝えしますと”Yes”です。 とは言うものの、もちろん完全無料というわけではありません。いくつか条件がありますのでご紹介いたします。
Google Cloud では、無料枠無料トライアルというものがあります。これらを利用することで、Google Cloud を無料で利用することができます。 それでは、それぞれの内容を確認していきましょう!

※無料枠と無料クレジットの詳細はコチラをご確認ください。

無料枠

無料枠とは、Google Cloud の特定プロダクトを月々定められた使用量上限まで無料で利用することができる仕組みです。 この無料枠は無料トライアル期間とは関係なく設けられています。
そのため無料トライアル期間、本番環境問わず無料枠は適用されます。 人気のプロダクトにも無料枠が設定されていますので、Google Cloud は非常に安価に利用することが可能です。 無料枠の例は、以下の通りです。

  • BigQuery:1 TB のクエリ(1 か月あたり)/10 GB のストレージ(1 か月あたり)
  • Cloud Storage:5 GB 月の Regional Storage(米国リージョンのみ)
  • Compute Engine :1 つの e2-micro VM インスタンス(1 か月あたり)/30 GB-月の標準永続ディスク

    ※運用するリージョンの指定などがあるため、詳細は無料枠の使用上限をご確認ください。

無料トライアル

無料トライアルでは、Google Cloud を初めて利用される方向けに$300のクレジットが付与されます。為替によって都度付与される金額は変わりますが、¥34,500程度(1$=115円試算)まではクレジットが適用されるため実質無料で利用を開始することが可能です。
またこちらのクレジットですが、90 日間という期限の設定があります。90日経過後クレジットは消滅してしまいますのでご注意ください。
※無料トライアルの対象者はコチラに記載がありますので、事前にご確認ください。

無料枠と無料トライアルの利用例

無料枠無料トライアルをご紹介しましたが、文字だけだと少しわかりにくいと思うので利用例を図式化してみましょう。
(わかりやすさ重視のため、1ヵ月を30日としています。) 課金が発生するケースは、以下のどちらか(もしくは両方)を満たした場合となります。

  • $300のクレジットを超えた
  • 90日経過後も利用を継続している

しかし重要なポイントとして、$300を超えた90日経過したからといって勝手に課金が開始されるわけではありません。
サービス利用開始時にクレジットカードの情報登録作業があるものの、自動課金にはなりません。(これ、良心的ですよね!)
コンソール画面上にこんな親切な表示があり、利用者が自身で課金を有効にしない限り、クレジットカードを登録しても課金は始まりません。

ちなみに、無料クレジットを使い切ってもGoogle Cloud を継続的に使いたい! という方向けに、G-genではGoogle Cloud を5%OFFでお得にご利用いただけます!! 是非チェックいただければと思います!

Google Cloud の利用料金ってどのくらい?

無料クレジット$300とご紹介しましたが、これって多いの?少ないの?そんな疑問が出てきた方がいらっしゃるのではないでしょうか?!
一例ですが、Google Cloud でサーバーを運用した場合の利用料金例を書いておきますね。
料金例①:【Win2019(DataCenter)】約 ¥8,367/月
料金例②:【CentOS 7】約 ¥4,505/月
※スペック:2 Cores/4GB RAM/60GB HDD/24h 稼働
※OSライセンス(CAL)含む
※Compute Engine のみの利用料金
いかがでしょうか?1ヵ月間起動し続けてこの料金です。 Compute Engine は従量課金制(稼働時に料金が発生)なので、利用していないときは停止するなど工夫するとかなり利用できるのではないでしょうか?!

Google Cloud 利用開始準備

Google Cloud は使い方次第で無料利用できることがわかりましたので、早速利用開始準備を進めましょう! 利用開始までの大きな流れは、以下の通りです。

  1. Google アカウントの準備
  2. Google Cloud 利用情報登録
  3. Google Cloud 初期設定

Google Cloud 利用開始に必要なもの・環境

次はGoogle Cloud を利用するのに必要なもの・環境を事前に確認して準備しておきましょう。

  • インターネットに接続できるPC
  • Google アカウント
  • SMSが受信できる電話番号
  • クレジットカード(登録必須ですが、課金は任意)

Googleアカウントの準備

Google Cloud を利用するためには、Googleアカウントが必要です。 Googleアカウントは大きく分けて3つの準備方法があります。

  1. Cloud Identityを利用してGoogleアカウントを作成する(自社ドメインが必要)
  2. Google Workspace のGoogleアカウントを流用する(Google Workspace の利用、自社ドメインが必要)
  3. 無料のGoogleアカウント(無料のGmailアカウントなど)を利用する

今回は比較的簡単に開始ができる無料のGoogleアカウントを利用した始め方をご紹介します。
※組織リソースを作成して管理・セキュリティ設定を行う場合はCloud Identity や自社ドメインの登録が必要となります。

リソース階層については、コチラの記事にて紹介させていただいております。

blog.g-gen.co.jp

セキュリティ設定に関しては、コチラの記事にて紹介させていただいております。

blog.g-gen.co.jp

無料Google アカウントの作成

では無料のGoogle アカウント作成方法について。
すでにGmail などを利用されている方は、そのアカウントでも利用が開始できます。
GmailもGoogleアカウントも何も持っていない。という方は下記を参照してGoogleアカウントを作成してみてください。

Google アカウント作成について、大きな流れは下記に記載しますが、詳細な手順や内容を知りたい方はコチラをご参照ください。

  1. Google アカウントのログインページに移動します。
  2. [アカウントを作成] をクリックします。
  3. 名前を入力します。
  4. [ユーザー名] にユーザー名を入力します。
  5. パスワードを入力して確認します。
  6. [次へ] をクリックします。
     ・(省略可)アカウントの電話番号を追加して確認します。
  7. [次へ] をクリックします。



ここまで準備ができたら、あとはGoogle Cloud にアクセスして利用開始手順を進めることができます。
利用開始手順は後編でご紹介いたします。
それでは、また次回の後編でお会いしましょう!!

後編の記事 :

blog.g-gen.co.jp

荒井 雄基 (記事一覧)

クラウドソリューション部

オンプレ環境のネットワーク・サーバーシステムを主戦場としていたが、クラウド領域にシフト。
Google Cloud 認定資格 6冠
現在は Google Workspace を中心に企業の DX 推進をサポート。
最近頑張っていることは、子どもがハマっている戦隊モノの踊りを踊れるようになること。