G-gen の向井です。当記事では、Google Cloud Marketplace のサードパーティ製ソフトウェアを、G-gen のような販売パートナー経由で購入できる Marketplace Channel Private Offer(MCPO)を解説します。

Google Cloud Marketplace とは
Google Cloud Marketplace とは、Google Cloud 上で利用できるサードパーティ製のソフトウェアやサービスを Google Cloud 上で購入できるオンラインストアです。
例えば、CDN / WAF サービスの Fastly、アプリケーション監視ツールの Datadog、運用データベースの Oracle Database など、多くのエンタープライズ向けソフトウェアが Google Cloud Marketplace で提供されています。これらを Marketplace から購入することで、Google Cloud の利用料金と請求を一本化できるなどのメリットがあります。
提供されるソリューションの形態は、Compute Engine VM イメージ、コンテナイメージ、SaaS、API など様々です。
プライベートな購入方法
プライベートオファーとは
Google Cloud Marketplace では、公開されている価格表通りに製品を購入するだけでなく、プライベートオファー(Private Offer)という仕組みを利用できます。
これは、ソフトウェアを提供しているサービス提供ベンダー(ISV、独立系ソフトウェアベンダーとも呼ばれる)が、特定の顧客に対して、個別の価格や利用条件を提示できる機能です。お客様はベンダーと直接交渉し、合意した価格やカスタムのエンドユーザーライセンス契約(EULA)で製品を購入できます。
オファーは、特定の請求先アカウントに対して発行され、お客様は Google Cloud コンソール上でそのオファーを承諾または拒否します。
- 参考 : プライベート オファーについて
Marketplace Channel Private Offer とは
Marketplace Channel Private Offer(MCPO)は、前述のプライベートオファーを、G-gen のような販売パートナー(リセラー)を介して利用する仕組みです。MCPO は、単に Channel Private Offer と呼ばれる場合もあります。
通常のプライベートオファーがサービス提供ベンダーと顧客の2者間の取引であるのに対し、MCPO は、サービス提供ベンダー、販売パートナー、顧客の3者間で取引が行われます。
- 参考 : Google Cloud Marketplace now lets customers buy ISV solutions from channel partners
- 参考 : ISV から Cloud Marketplace プロダクトを再販する

この仕組みにより、顧客は日頃から取引のある販売パートナーを通じて、Marketplace の製品を有利な条件で購入できます。
Fastly、Datadog など、多くの Marketplace 製品が MCPO に対応しています。対応状況や詳細は、サービス提供ベンダーまたは販売パートナーにご確認ください。
得られるメリット
請求の一元化
Marketplace 製品の利用料を、普段の Google Cloud 利用料と合わせて、G-gen のような単一の販売パートナーから発行される請求書で支払うことができます。
これにより、外貨建てのクレジットカード払いを避けて、日本円での請求書払いができます。
ディスカウント
販売パートナーがサービス提供ベンダーと交渉することで、標準価格よりも有利な価格で購入できる可能性があります。
付加価値
販売パートナーが提供する導入支援、技術サポート、コンサルティングなどの付加価値サービスとセットで製品を契約できます。
柔軟な契約
契約期間や支払いサイトなど、企業の購買プロセスに合わせた柔軟な条件で契約できる場合があります。
プロセス
MCPO のプロセス
MCPO の基本的な流れは以下の通りです。
- 顧客は、購入したい Marketplace 製品と必要なライセンス数量などを販売パートナーに伝える
- 販売パートナーは、顧客の要望に基づき、サービス提供ベンダーと価格や条件を交渉する
- サービス提供ベンダーは、交渉結果に基づき、販売パートナーに対してプライベートオファーを作成する
- 販売パートナーは、サービス提供ベンダーから受け取ったオファーに、自社の利益や付加価値サービス分の価格を反映して、顧客向けの新しいプライベートオファーを作成して提示する
- 顧客は、販売パートナーから提示されたオファーの内容を確認して Google Cloud コンソール上で承諾する
- 承諾後、Marketplace 製品の利用料金は、Google Cloud の他のサービス利用料と同様に販売パートナーに請求される。販売パートナーは、顧客へ請求書を発行する
このプロセスにより、お客様は直接サービス提供ベンダーとやり取りすることなく、販売パートナーを介してすべての手続きを完了できます。MCPO を利用することには、顧客にとってコストメリットや調達プロセスの簡略化などのメリットがあるといえます。
オファーの承諾手順
顧客が MCPO を承諾する際の具体的な手順は、以下の通りです。
- 販売パートナーが顧客向けにオファーを作成すると、顧客の担当者宛てにメールが発行される
- 顧客の担当者は、メール内のリンクまたは販売パートナーから共有されたプライベートリンクにアクセスする
- Google Cloud コンソール上に表示される、オファーの詳細(製品名、プラン、契約期間、価格など)を確認する
- 内容に問題がなければ、対象の請求先アカウントやプロジェクトを選択して「承諾」ボタンをクリックする
- 承諾が完了すると、契約が有効になり、Marketplace 製品が利用できるようになる
上記のように、プロセスは非常にシンプルであり数クリックで完了します。
向井 健二(記事一覧)
事業開発部 カスタマーサクセス課 課長
2022年3月より、G-genにジョイン。 Google Cloud Partner Top Engineer 2024, 2025に選出。熊本在住。
