G-gen の荒井です。当記事では Microsoft Outlook デスクトップ版から Google Workspace Migration for Microsoft Outlook(GWMMO)を使用し、Outlook のデータ移行をする方法についてご紹介します。

はじめに
多くの企業や官公庁では、Microsoft Outlook をメールだけでなく、カレンダーや連絡先の管理にも利用しています。Google Workspace へ移行する際、これらの過去データを引き継ぐことは、環境変化による業務効率の低下を防ぐうえで非常に重要です。
当記事では、Google Workspace Migration for Microsoft Outlook(GWMMO)を使用して Outlook のデータを Google Workspace に移行する手順を解説します。
概要
GWMMO とは
Google Workspace Migration for Microsoft Outlook(以下、GWMMO)とは、Microsoft Outlook(以下、Outlook)のメール、カレンダー予定、連絡先などを Outlook アカウントまたは PST ファイルから Google Workspace アカウントに移行するための自動化ツールです。
GWMMO は Google によって公式に提供されており、実行可能なアプリケーションとして配布されています。管理者が一括で移行作業を行えるわけではなく、各ユーザーがツールをダウンロードして、データの移行作業を行います。
対象者
GWMMO を使用してデータ移行ができるのは、以下の両方に当てはまるユーザーです。
- Outlook から Google Workspace にデータ移行を行いたい
- 後述するシステム要件を満たしている
移行作業は、Outlook を使用しているユーザー自身で行います。
アプリケーションインストールの際に管理者権限を要求された場合、自社内のシステム担当者に設定を依頼してください。
システム要件
GWMMO は、以下の Windows OS および Outlook をサポートしています。
- Windows OS
- 32 ビット版または 64 ビット版の Windows 10、11
- Outlook
- 32 ビット版または 64 ビット版の Outlook 2016、2019、2021
- Microsoft 365 デスクトップ アプリの Outlook(Web 版は対象外)
詳細は公式ドキュメントに記載があり、Windows や Office のサポート期限に伴い更新されるため、最新情報はドキュメントをご確認ください。
移行できるデータ
GWMMO で移行できるデータは、主に Outlook に存在する以下のデータです。
- メール、カレンダー、連絡先(すべて一度に移行、または段階的に移行)
- 特定の日付の前または後に送信されたメール
その他詳細な仕様は、公式ドキュメントをご確認ください。
移行手順
手順1 : GWMMO のダウンロード
1-1. https://tools.google.com/dlpage/gsmmo にアクセスして、インストーラーをダウンロードします。

手順2 : GWMMO のインストール
2-1. ダウンロードしたインストーラー「OutlookMigrationSetup.exe」を実行します。

2-2. インストーラー実行後は自動でインストールが始まります。

2-3. インストールが完了したら [閉じる] をクリックしてインストーラーを終了します。

手順3 : Outlook データのバックアップ
3-1. Outlook を起動し [ファイル] をクリックします。

3-2. [開く/エクスポート] > [インポート/エクスポート] をクリックします。

3-3. [ファイルにエクスポート] > [次へ] をクリックします。

3-4. [Outlook データファイル(.pst)] > [次へ] をクリックします。

3-5. 移行対象のアカウントを選択します。特定のフォルダごと移行する場合は、対象のフォルダを選択します。
サブフォルダーもすべて移行する場合、 [サブフォルダーを含む] のチェックを有効にし [次へ] をクリックします。

3-6. [参照] から保存先およびファイル名を設定し、[完了] をクリックします。

3-7. パスワードを設定し、[OK] をクリックします。
[重要] 設定したパスワードは後ほど使用するため、控えておいてください。

3-8. 手順 3-7 で控えたパスワードを入力し、[OK] をクリックします。

以上で、Outlook データのバックアップは完了です。
詳細な内容や最新の手順は、以下 Microsoft 公式ドキュメントをご参照ください。
手順4 : GWMMO の実行(認証)
4-1. インストールした「Google Workspace Migration for Microsoft Outlook®」を起動します。

4-2. ログイン画面が表示されるので、移行先 Google アカウントのメールアドレスを入力し [続行] をクリックします。

4-3. Web ブラウザが起動するため、移行先アカウントで認証を行います。
4-3-1. ブラウザで Google アカウントにログインしていない場合
自身の Google アカウントで認証を行います。

4-3-2. ブラウザで Google アカウントにログインしている場合
自身のアカウントを選択します。

4-4. GWMMO へのログイン確認ページで内容を確認し [次へ] をクリックします。

4-5. Google アカウントへのアクセスリクエストの内容を確認し [許可] をクリックします。

4-6. 認証が完了したら、Web ブラウザは終了して構いません。

手順5 : GWMMO の実行(データ移行)
5-1. [PST ファイルから..] を選択し「手順3 : Outlook データのバックアップ」で作成した PST ファイルを参照します。 [すべてのデータを移行] をチェックし [次へ] をクリックします。

5-2. 移行したいデータを選択し [移行] をクリックします。

5-3. 手順 3-7 で設定したパスワードを入力
※ 手順 3-7 で「パスワードをパスワード一覧に保存」のチェックが有効になっている場合、当手順は省略される場合があります。

5-4. データ移行が始まります。

5-5. 「移行が完了しました」と表示されたら [OK] をクリックします。

5-6. 移行ステータス画面を [閉じる] をクリックします。

5-7. Gmail など Google Workspace サービスにアクセスし、データが移行されているか確認します。
移行されたメールデータには、ラベル(PST ファイル名)が付与されます。受信トレイはスキップして移行されるため、「すべてのメール」もしくは「ラベル」を選択してメールデータの確認をします。

2回目以降の増分メール移行作業
メールデータ移行実施後に送受信したメールを移行する場合(増分移行)、以下の要領で再度、移行を行うことができます。
- 「手順3 : Outlook データのバックアップ」以降の手順を再度実施します。
- 手順3-6 で、初回エクスポートした PST ファイルに上書き保存します。
- 手順5-1 で、上書きした PST ファイルを選択し「新しいデータのみを移行」を選択し手順を進めます。
荒井 雄基 (記事一覧)
クラウドソリューション部 クラウドサポート課
オンプレ環境のネットワーク・サーバーシステムを主戦場としていたが、クラウド領域にシフト。現在は Google Workspace を中心に企業の DX 推進をサポート。
・Google Cloud Partner Top Engineer 2025
・Google Cloud 認定資格 7冠
最近ハマっていることは、息子とのポケモンカード
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