GoogleカレンダーとGoogle ToDoリストを活用した業務効率化のすすめ

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G-gen の横澤です。本記事では、Google Workspace の標準機能である Google カレンダーと Google ToDo リストの概要、および連携による業務効率向上のための設定方法や利用例を解説します。

Google カレンダー

Google カレンダーとは

Google カレンダーは、Google が提供するオンラインカレンダーサービスです。個人の予定管理に加え、チームメンバーとのスケジュール共有、会議の招待、Google Meet を使用したビデオ会議へのアクセスなど、多岐にわたる機能を備えています。

Google カレンダーには、以下の特徴があります。

  • クラウドベースでのアクセス
  • 直感的なインターフェースによる容易な予定作成・編集
  • 他のユーザーとのカレンダー共有による円滑な予定調整
  • 予定前のリマインダー通知による意図しない予定の見逃し防止
  • Gmail、Google Meet など、他の Google サービスとのシームレスな連携

  • 参考 : カレンダーでできること

活用術 1 : 業務時間と勤務場所の設定

Google カレンダーには、単に予定を登録するだけでなく、より効率的にスケジュールを管理するための機能があります。その一つが「業務時間と勤務場所」の設定です。

設定手順

Google カレンダーを開き、画面右上の設定アイコン(歯車マーク)から「設定」を選択します。 次に、左側のメニューから「全般」セクション内の「業務時間と勤務場所」をクリックし、「業務時間を有効にする」のチェックボックスをオンにして各曜日の勤務時間を設定します。必要に応じて、日ごとの勤務場所(例 : オフィス、自宅、出張先)も設定できます。

メリット

設定を実施することにより業務時間外に会議が提案された場合、予定を作成するユーザーにその旨が通知されるため、自身の勤務時間外や外出中での会議設定を効果的に回避できます。

次に、どのように働いているか社員の勤務環境を可視化することもできます。昨今、オフィス勤務だけでなく自宅でのリモートワークやサテライトオフィス、コワーキングスペースなどハイブリッドな形式で業務をすることも多いかもしれません。そのような環境でチームメンバーや関係者に対し、現在の働き方(例 : オフィス勤務、リモートワーク)を知らせることができます。

Web会議で参加するのか、もしくはオフィスでオフライン形式で会議に参加できるのかをカレンダー上に表記することで、会議や共同作業も簡単にスケジュールを調整できます。

活用術 2 : 業務時間分析

自身の業務で何にどれくらい時間がかかっているのかを把握したい場合、Google カレンダーの「時間の分析情報」機能が有効です。この機能により、時間の使い方を分析できます。 「時間の分析情報」では、主に、週単位や月単位で会議に費やした時間、頻繁に会議を行う相手や会議が多い曜日・時間帯といった会議の傾向、会議が予定されていない時間などを分析できます。

手順

Google カレンダーの左側パネルにある「時間の分析情報」をクリックし、表示されたダッシュボードで時間の内訳や会議の傾向などを確認します。

ラベルの活用

より詳細な分析には、カレンダーの予定に「ラベル」を付与することを推奨します。例えば、「プロジェクトA」「資料作成」「顧客対応」といったラベルを作成し、各予定に割り当てることで、それぞれの活動に費やした時間を具体的に把握できます。

Google ToDo リスト

Google ToDo リストとは

Google ToDo リストは、シンプルで直感的なタスク管理ツールです。Gmail や Google カレンダーのサイドパネルからアクセスでき、タスクの作成、ステータス管理、期日設定が可能です。 また、Google カレンダー上の切り替えボタンを押すことで全画面で Todo リストを確認することができます。

特徴

  • シンプルで直感的な操作性
  • Gmail のメールからの直接的なタスク作成、Google カレンダーへのタスク期日表示など、Google サービスとの連携
  • タスクへの期日設定とリマインダー通知機能

活用術 1 : タスクの整理

手順

Google ToDo リストを開き、画面上部(または下部)に表示されている現在のリスト名(例 : マイタスク)をクリックした後、「新しいリストを作成」を選択し、リスト名を入力します。

活用例

リストは、例えば以下のように分類して利用できます。

  • プロジェクト別(例 : 「プロジェクトX」「新機能開発」「マーケティングキャンペーン」)
  • 業務内容別(例 : 「資料作成」「会議準備」「雑務」)

リストを分けることでタスクが整理され、優先すべき作業に集中しやすくなります。

活用術 2 : 定期的なタスクの登録

毎週月曜日の定例報告や毎日の日報作成など、定期的に発生するタスクは「繰り返し設定」の使用が効果的です。

手順

タスクを作成または編集する際に日付(期日)を設定し、日付の下に表示される「繰り返し」(時計マークのアイコン)をクリックして、繰り返しの頻度(毎日、毎週、毎月、毎年など)、間隔、終了日などを設定します。

効果

  • 登録作業の削減(一度の設定でタスクが自動的に作成されます)
  • タスク実行漏れの防止(定期的な業務の確実な遂行を支援します)
  • 習慣化の促進(日常的に行いたい学習や運動などの習慣も、繰り返しタスクとして登録することで継続しやすくなります)

参考 : タスクを追加または編集する

活用術 3:他サービスとの連携

Google ToDo リストは、他の Google サービスと連携することで利便性が向上します。

Gmail からのタスク追加

受信したメールを開き、上部にある「ToDo リストに追加」アイコン(チェックマークにプラスが付いたアイコン)をクリックすることで、そのメールに関連するタスクを容易に作成できます。メールへのリンクも自動的にタスクに紐づけられるため、後から詳細を確認する際に便利です。

カレンダーでのタスク表示

Google ToDo リストで期日を設定したタスクは、Google カレンダー上にも表示されます(カレンダーの左側パネルで「ToDo リスト」カレンダーのチェックボックスをオンにする)。これにより、予定とタスクを一元的に把握できます。

活用術 4 : タスク管理の Tips

Google ToDo リストでは、タスクの下にサブタスクを作成できます。この機能を用いて大きなタスクを作成した後、具体的な行動レベルまで分割しサブタスクとして登録します。 これにより、着手すべき点が明確になり、達成感も得やすくなります。

また、全てのタスクが同じ重要度とは限りません。Google ToDo リストの「スター」機能で重要なタスクに印を付けたり、リスト内でタスクをドラッグアンドドロップして並び替えたりすることで、優先度の高いタスクから着手できます。

さらに、具体的な期日を設定することで、タスクへの意識が高まり、計画的な進行ができます。Google ToDo リストでは、各タスクに期日と時刻を設定できます。

Google カレンダーと Google ToDo リストの連携

Google カレンダーは「時間軸の管理」、ToDo リストは「タスクの実行管理」を担います。この2つを組み合わせることで、以下のような相乗効果が期待できます。

タスクの視覚的リマインド

Google ToDo リストで期日を設定したタスクは、Google カレンダーの終日予定のセクションや指定した日時に表示されます。これは視覚的なリマインダーとして機能し、日々の予定の中でいつそのタスクに取り組むべきかを把握しやすくします。

タスク実行時間の確保

重要なタスクや集中して取り組みたいタスクがある場合、そのための時間をGoogle カレンダーに予定として確保(例 : 「資料作成集中タイム」など)し Todo リストに対してもタスクとして登録することで、該当タスクへの集中を促し、より確実にタスクを遂行できます。

横澤 綜一 (記事一覧)

事業開発部カスタマーサクセス課

英文学科からITの世界へ。Google Workspace 専任サポートから Google Workspace のカスタマーサクセスへロールが代わり日々奮闘中。週5でジムに通う。