Mainframe modernization with AI and the cloud: Customer stories(Google Cloud Next '25セッションレポート)

記事タイトルとURLをコピーする

G-gen の道下です。本記事は Google Cloud Next '25 in Las Vegas の 1日目に行われたブレイクアウトセッション「Mainframe modernization with AI and the cloud: Customer stories」のレポートです。

他の Google Cloud Next '25 の関連記事は Google Cloud Next '25 カテゴリの記事一覧からご覧いただけます。

セッションの概要

本セッションでは、企業がメインフレームからモダナイズする際に直面した、レイテンシ(遅延)やトランザクション管理といった課題への対応や、ツールを使用した移行事例が紹介されました。

Isybank の事例

Intesa Sanpaolo グループのデジタルバンク Isybank 立ち上げに伴い、メインフレームからモダナイズした事例が話されました。

レイテンシ(遅延)

モダナイズを行うことで発生するレイテンシによって、どの程度がシステム影響をうけるかを確認するテストを行った内容が紹介されました。 構成は、稼働中の既存システムからテスト実施システムを選定し、モダナイズ済みの環境と並行稼働している様子を表しています。

テスト結果からは、レイテンシが大きな問題にはならないことが確認できたようです。

トランザクション管理

システム間の整合性確保のため、トランザクションキーを使ったべき等性のある処理を実装したことが紹介されました。

Ford Credit の事例

Ford Credit 社の事例は、25年前に構築されたデータウェアハウスを、12ヶ月以内に Google Cloud へ移行するというものでした。データ整合性を損なうことなく、データ損失を引き起こさないことが重視されていました。

ツールを使用した移行

同社は、Mainframe Connector を活用し、複雑さを解消しつつ、自動化された方法で移行を進めることを目指しました。

同社は当初、再利用可能な変換パターンを構築して、大規模な自動変換を実装することや、ギャップを埋めるためのカスタム開発が必要と想定していました。実際には、Mainframe Connector を選択したことで、多くの工数が節減できました。

関連記事

blog.g-gen.co.jp

道下 千晃 (記事一覧)

クラウドソリューション部

大阪府在住。Google Cloud Certification 全11冠
Google Cloud にはいろいろなサービス、プロダクトがあって楽しいですね。
趣味はテニス、オンラインゲーム(世界を救ったり、魚を釣ったり、武器防具を作ったり)