reCAPTCHAの料金体系を解説

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G-gen のkiharuです。当記事では、reCAPTCHA の料金体系について解説します。

はじめに

reCAPTCHA とは

reCAPTCHA は、スパムや不正アクセスからウェブサイトやモバイルアプリを保護するための Google Cloud サービスです。

ログイン時などに「画像認証のクイズ」や「私はロボットではありません」といったチェックを求める形で利用されています。選択できるタイプの1つである v3 では、ユーザーの操作なしでやり取りが正当かどうかを検証できます。

チェックボックスキーの例
CAPTCHA チャレンジの例

Classic と Enterprise

reCAPTCHA Classic は、Google Cloud サービスではなく Google サービスとして提供されてきた、従来型のサービスです。

「以前の管理コンソール」でキーが作成されており、かつ Google Cloud プロジェクトに紐付けられていない場合は、reCAPTCHA Classic が利用されています。reCAPTCHA Classic のすべての reCAPTCHA キーは、2025年末までに使用不可となるため、Google Cloud プロジェクトへ移行する必要があります。

一方で reCAPTCHA は、Google Cloud サービスとして提供されています。2025年末以降は、こちらが唯一の提供形態です。

かつては、Google サービスとして提供される旧来サービスを「reCAPTCHA Classic」、Google Cloud サービスとして提供される新サービスを「reCAPTCHA Enterprise」と表記されていましたが、現在では後者を指して reCAPTCHA と呼称します。

当記事では、後者の reCAPTCHA の料金体系について解説しています。

料金ティア

3つの料金ティア

reCAPTCHA には以下の 3 つのティアがあります。

  • Essentials
  • Standard
  • Enterprise

ティアによって料金体系が異なるほか、特に Essentials と Standard 以上では利用可能な機能も異なっています。以下は、機能差異から一部を抜粋したものです。

機能 Essentials Standard / Enterprise
有償サポート 利用不可 利用可能
WAF との統合 なし あり
パスワード漏洩検出 なし あり
bot スコアの粒度 4 11
iOS SDK なし あり
Android SDK なし あり
ログ なし あり
リアルタイムの統計情報 なし あり
SLA なし 可用性 99.9%
SLO なし あり

ティアの適用

reCAPTCHA に適用される料金ティアは、Google Cloud プロジェクトの請求の有効化の有無や、使用量に応じて自動的に切り替わります。

  1. 請求が有効になっていない Google Cloud プロジェクトでキーを作成すると Essentials が適用
  2. Google Cloud プロジェクトで請求を有効にすると、Standard が適用
  3. 100,001 件以上の評価が発生すると Enterprise が適用

ただし、事前に Google Cloud や販売パートナーに相談することで、年単位等のボリュームディスカウント契約を締結することも可能です。

ティアの自動移行の流れ

料金単価と無料枠

料金表

以下は、2025年9月現在の料金です。最新の料金は、必ず英語版の公式ドキュメントを参照してください。

ティア 料金体系
Essentials 無料評価枠内での利用のみ
Standard 無料評価枠 (10,000 件/月)
+
100,000件まで $8
Enterprise 無料評価枠 (10,000 件/月)
+
100,000件まで $8
+
超過した1,000件ごとに $1

料金体系とティア自動移行のイメージ

無料枠

reCAPTCHA には無料評価枠があり、1 か月あたり10,000件の評価まで無料です。請求が有効化されていない Essentials ティアでは、この無料枠を超えると、新しいリクエストはエラーとして返されます。

なお、月間無料枠のカウントは Google Cloud 組織全体で共有されます。また、月の評価回数は、毎月1日にリセットされます。

kiharu(記事一覧)

クラウドソリューション部 クラウドエンジニアリング課。
2024年8月G-genにジョイン。
手芸好きなエンジニアです。Follow @kiharuco_