AutoMLバッチ推論のクォータ上限エラーと対処法

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G-gen の min です。Gemini Enterprise Agent Platform の AutoML でバッチ推論(Batch Prediction)ジョブを実行した際、クォータの上限に達してエラーになる事象が発生しました。原因と対処法を記載します。

事象

Gemini Enterprise Agent Platform(旧称 Vertex AI、以下 Agent Platform)の表形式データを使用した AutoML のバッチ推論ジョブを実行した際、ジョブが失敗し、以下のようなエラーメッセージが表示されました。

エラーメッセージ

The following quotas are exceeded: AutoMLTablesConcurrentBatchPredictionJobs

また、Google Cloud コンソールから該当の API の割り当てや使用状況を確認すると、以下のように上限に達していることがわかりました。

使用状況グラフの表示画面

原因

このエラーは、Agent Platform のバッチ推論における1リージョンあたりの同時実行ジョブ数が、Google Cloud によって規定されているクォータの上限に達したことを意味しています。

2026年7月現在、AutoML の表形式データにおけるバッチ推論の同時実行ジョブ数のデフォルトの上限値は、1リージョンあたり5です。この制限値は、意図しないリソースの乱用やコストの高騰を防ぐために設定されています。

なお、AutoML の表形式データに限らず、カスタムモデルや画像、テキストなど他のデータ型のモデルを用いたバッチ推論においても、それぞれ個別の割り当てが設定されています。

対処法

割り当ての上限緩和申請

バッチ推論ジョブの同時実行数をデフォルトの制限値より増やす必要がある場合は、Google Cloud のコンソールから上限緩和の申請を行います。

具体的な申請手順は以下のとおりです。

  1. Google Cloud コンソールのナビゲーションメニューから [IAM と管理] > [割り当てとシステム上限] を選択する。
  2. フィルタにエラーメッセージに対応する割り当て名(例 : AutoML tables concurrent batch prediction requests per region)を入力して検索する。
  3. 対象のリージョン(例 : asia-northeast1)の三点リーダー「⋮」のメニューから、[割り当てを編集] をクリックする。
    割り当てを編集
  4. 右側に表示されるパネルで、[新しい値][リクエストの説明] を入力する。
    ステップ 1/2
  5. [名前] を入力し、[リクエストを送信] をクリックする。
    ステップ 2/2

申請後、数時間から数営業日以内に審査が行われ、承認されると新しい上限値が適用されます。

ジョブの実行間隔の調整

上限緩和の申請が承認されない場合や、申請を行わずにエラーを回避したい場合は、アプリケーション側の実装やジョブのスケジュールを見直す必要があります。

複数のバッチ推論ジョブを同時に実行するのではなく、実行中のジョブ数が上限を超えないように、先行するジョブが完了してから次のジョブを投入するように制御してください。

佐々木 愛美 (min) (記事一覧)

クラウドソリューション部 データアナリティクス課。2024年7月 G-gen にジョイン。G-gen 最南端、沖縄県在住。最近覚えた島言葉は、「マヤー(猫)」。