G-gen の溝口です。この記事では NotebookLM を使った情報整理と「Discover(ソースの発見)」「音声概要」「マインドマップ」などの応用機能を使った活用テクニックについて解説します。
NotebookLM とは
NotebookLM とは、Google が提供している、AI を活用したリサーチ・ライティングのアシスタントツールです。無償の Google アカウントで利用できる NotebookLM の他に、Google Workspace に付帯している NotebookLM in Pro(旧称 NotebookLM Plus)があります。
NotebookLM と NotebookLM in Pro の主な違いとして、ノートブック数やソース数、1日のクエリ数、音声生成数などの上限の違いや、サポートの提供有無が挙げられます。NotebookLM in Pro は、NotebookLM のヘビーユーザーや、ビジネスでの利用に適しています。
当記事では、技術イベントである Google Cloud Next '25 のイベントの情報収集を題材にして、NotebookLM を使った情報整理と「Discover(ソースの発見)」「音声概要」「マインドマップ」などの応用機能を使った活用テクニックについて解説します。
NotebookLM in Pro の詳細については、以下の記事を参照してください。
Discover によるソース検索
まずは、調べたい情報を選定します。今回は 2025年4月下旬にラスベガスで開催された Google Cloud Next '25 で発表された公開情報を収集し、NotebookLM 上で整理・活用することを目的とします。
NotebookLM では通常、ユーザーがデータソースを選択しアップロードする必要がありますが、Discover(ソースの発見)と呼ばれる機能を使うと、Web で公開されている関連ページが自動で検索・提案されます。
ソースを追加する画面で、[追加] ボタンの隣にある [検索] を選択すると、提供元を検索するウィンドウが立ち上がります。

今回は「2025年にラスベガスで行われた Google Cloud Next で発表された内容について興味があります」と検索します。

キーワードに基づいて、関連する Web ページがソース候補として表示されました。画面下の [インポート] をクリックすると、これらの Web ページが NotebookLM のソースとして追加されます。

以前はソースとなる Web ページを追加する際、URL を一つずつ指定する必要がありましたが、この機能により操作が容易になりました。
今回は10件のソースを選出してくれましたが、データソースをさらに増やすために、Gemini アプリの Deep Research も併せて利用しました。Deep Research が探し出した複数の Web サイトを、手動で追加します。

音声概要の生成
ソースの準備ができたら、NotebookLM の Studio 機能を利用して音声概要を作成します。
NotebookLM の音声概要機能では、AI が音声コンテンツを生成します。この音声では、2人の登場人物がソースの内容について対話形式で概要を説明します。
デフォルトでは、音声概要は英語で生成されます。画面右上の「設定」ボタンを押下すると表示されるプルダウンメニューから「出力言語」を選択し、出力言語として日本語を選択してください。


次に、NotebookLM の画面右側の Studio エリアにある [生成] をクリックします。

数分待つと、音声概要が生成されました。この音声は再生速度を変えて再生したり、ダウンロードすることもできます。

音声概要の詳細については、以下の記事も参照してください。
マインドマップ
情報を視覚的に整理したい場合は、マインドマップ機能も利用できます。

画面中央部のチャットエリアにある「マインドマップ」を押下すると、選択したソースの情報に基づいて、NotebookLM が自動でカテゴリを分類し、マインドマップ形式で表示します。


溝口 直 (記事一覧)
ビジネス推進部 営業2課
2023年10月よりG-gen にジョイン。
HRサービスを展開するベンチャー企業から、Google専業の営業へ。関西在住でGoogle Cloudをメインに活動中。育児と仕事のバランスを常に模索中・・